去る12月10日に起きた、京都府宇治市にある学習塾内でアルバイトの講師が自らの塾生女児を刃物で殺害するという痛ましい事件を受け、当ゼミの助手を除く講師全員(代表:土屋
祐二、土屋 栄子、今津 修、芝野 晃司、渡来 英里子)出席の緊急会議を開き、今後、どうすれば保護者の皆様にはご安心の上、お子様を託して頂けるか、また塾生の皆様には受講して頂けるか、真剣に話し合いました。
その結果をここにまとめ、皆様にご報告いたします。
1.まず、今回の事件は過去の例から見ても極めて異常で、想定すらされる事件ではないこと。従って、どういう背景があったとしても、我々講師が大切な塾生への加害者になる…という事態が仮にも考え得るものでないこと。
これは、講師全員の極めて強い考えであることをご報告いたします。
2.私、代表の土屋の見地からは、「教務日誌」にも書かせて頂いた通り、全講師を心の底から信頼し、また、その信頼に値する人物であると確信しております。
もちろん、教務などの技術的な部分ではさらなる教務力、指導力の上達余地が残されていると考えますが、こと人格的な部分、すなわち塾生への安全、無害の確保、講師と塾生の正常な関係確保の点に関しては疑いの余地すらないと断言いたします。
3.今回の事件を受け、その凶行に至る背景を知るにつれ、いかなる感情のもつれ、屈折、挫折、激高があったにせよ、殺害実行までの隔たりは限りなく大きいことを講師全員が強く実感しております。とは言え、保護者の皆様、塾生の皆様にご安心して頂くために、以下の項目を実行いたします。
ア) 全講師は今後、刃物などの凶器を隠し持つことが出来ないよう、カバン類は教室内に持ち込みません。
イ) 現在の教室内ライブカメラが作動していることを全講師で確認し、作動していない場合は気付いたものがその教室に急行し、安全を確認いたします。また、故障などで作動しない場合は、必ず他の講師が授業に立ち会うようにいたします。
ウ) 文房具の刃物類(はさみ、カッターなど)は事務室内の鍵の掛かるロッカーに収納し、講師、塾生とも事務室内のみで使用するよう取り決めます。
また、教室内の備品も危険なものは全て排除いたします。
エ) 講師全員、代表を始めとして互いに観察し合い、些細なことでも普段と違う様子が見られたなら代表に報告する。また、塾内外、公私を問わず、悩みや苦しみなどがあったなら、独りで抱え込むことなく、代表、同僚に必ず相談し、全員で励まし、全員で支え合うことを再確認いたしました。
オ) 現在の全講師は、以下のように、その人柄やプライベートな背景も把握し合っている関係であることをご報告いたします。
・土屋 栄子(キッズクラブ担当)→当塾の卒業生で代表の妻
・今津 修(中高生、キッズA理数系科目担当)→当塾の卒業生
・芝野 晃司(中高生、キッズA文系科目担当)→今津修の中学時代の同級生で現在も親友
・渡来 英里子(キッズクラブ担当)→当塾の卒業生で、弟は現塾生
・田野 雅美(キッズクラブ助手)→当塾の卒業生の紹介
・杉田 晋一(キッズクラブ助手)→当塾の高校生クラス現役塾生
・新長 佳容(キッズクラブ助手)→当塾の卒業生で、弟は現塾生
4.京都での事件は施錠された鉄筋のビルという密室状態の教室内で起こりましたが、当ゼミの全教室は施錠出来ません。また、全教室とも事務室を「コ」の字型に囲むように設置され、また通常の鉄骨住宅ということもあり、大きな声や物音がした場合、事務室、他の教室にはっきりと聞こえ、異常を即座に察知出来るようになっております。
以上、内外の皆様に謹んでご報告いたします。
当件に関しましてご質問、ご意見等ございましたら、ご遠慮なくメール(info@rikohdai.com)、お電話(047-373-4601)などでご連絡下さいませ。
今回の事件を真摯に受け止め、掛け替えのないお子様の安全確保に向け、講師全員今まで以上に全力で取り組ませて頂きます。ご支援、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
最後になってしまいましたが、今回の凶行の被害者になってしまわれた女の子、そのご家族、ご親族の皆様に、心から哀悼の意を表させて頂きます。 合掌 |
平成17年12月16日 梨香台ゼミナール代表 土屋 祐二 |
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