Have You Ever Seen The GARO?
「GAROを見たかい?」


■サキツミベイビーさんの見たガロ

1971年ころ
渋谷・ジァンジァン

パルコに向かって歩いてゆくと、ジァンジァンの看板にガロ出演とありましたので、吸い寄せられる様に中に入ってしまいました。
当時私は,内外のロックバンドは数多く見ておりましたが,コアなガロ・ファンって言うわけではありませんでした。
この頃のガロはまだ有名になる前だったと思います。レコードデビューしていたか,定かではありません。
ジァンジァンはもう存在しないのですが、山の手教会の地下にそのライブスポットがありました。キャパ50人から80人くらいでしょうか?もうすでに、オーディエンスで一杯でした。女性ファンが多かったかな。
ガロの3人がステージに現れて,マークとトミーはイスに座って生ギターをプレイしました。
ボーカルは左サイドに例のスタンディング。
このライブハウスの良いところは、ステージと客席が非常に近くて、ミュージシャンをまじかに感じられるところです。
マークはサングラスをしていて,ベルベットのジャケットにパンタロンのいでたち。当時こうゆうファッションがはやっていたんですよ,グラムとかはもうちょっと後でしたね。
演奏は1時間くらいで、英語のカバー曲が多かったですね。セットリストには疎いので、曲目はほとんど憶えていませんが,彼らのオリジナル曲はやらなかったような気がします。彼らが影響された、CSNYから『青い眼のジュディ』を演りましたが,スタジオバージョンではなくウッドストックのライブバージョンで再現してくれました。間奏のラテンタッチなところなんかハッピーでしたよ。『自由の値』はやりませんでした。
こうゆう小さいハコで聞くと、ボーカルハーモニーや生ギターが細部までよく聞こえて,そのグループの素の部分に触れられる気がします。ギターも変則チューニングを使っていましたが,これも日本では最も早かったですね。客席で見ていて、チューニングは何をやっているのか,さっぱり分かりませんでしたね。
とにかく、歌声が聴衆にダイレクトに伝わってくる熱いライブでしたね。つまりこの頃のガロは、売れようが売れまいが,自分たちの好きな曲を好きにプレイしていれば、幸せって感じでしたね。
その後,ヒットもとばして有名になっていった訳ですけど・・・



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